ゴミと聞くと私たちが身近にイメージしやすいのは、各家庭ごとに決まった日に捨てている一般廃棄物ですが、この量は年間約4,300万トン。事業にまつわるゴミである産業廃棄物になると、なんと年間約3億8,500万トンにも上ります。
もしもこのゴミが適正に処理されず、不法に投棄されればどうなるかは想像に難くありません。
私たちがゴミを避けて歩くなどという事がない社会で暮らせるのは、適正処理に努める処理業者(そこで働く人々)が在ってのことです。当たり前に感じることですが、より良い環境を未来に残すため、ゴミの処理について考えることも大事なことだと言えます。
産廃処理業は許可制であるため、毎日出るゴミを適正に処理し、社会にとって必要不可欠な仕事として活躍してます。ただ、残念なことに極稀に法に触れる処理を行うケースもあります。この場合、処理業者は勿論、このゴミの排出をした側も法令により罰される可能性があります。排出した産業廃棄物は、適正に処理されることにまで責任を持たなければならないと定められているからです。
優良産廃処理業者認定制度とは、通常の許可基準よりも厳しい基準に適合した優良な産廃処理業者を、都道府県・政令市が審査して認定する制度です。
認定された産廃処理業者は、遵法性や事業の透明性が高く、財務内容も安定しています。優良産廃処理業者認定制度を活用して、産業廃棄物の適正処理を進めましょう。
この制度は、産業廃棄物処理業の実施に関し優れた能力及び実績を有する者の基準(優良基準)に適合する産業廃棄物処理業者を都道府県知事・政令市長が認定し、認定を受けた産業廃棄物処理業者(優良認定業者)について、通常5年の産業廃棄物処理業の許可の有効期間を7年とする等の特例を付与するとともに、産業廃棄物の排出事業者が優良認定業者に産業廃棄物の処理を委託しやすい環境を整備することにより、産業廃棄物の処理の適正化を図ることを目的としている。
その他、認定を受けるために必要な項目(制度の概要・優良基準・申請に必要な公表事項・申請に必要な書類一覧)は下記よりダウンロードできます。
当認定を受けるには、いくつもの審査基準を満たす必要がありますが、その分、信頼出来る優良な企業であると認められるわけです。産廃を排出する側にとっても、当認定事業者を利用することは、適切な処理・運搬を任せられることの証でもあります。
産廃事業者には、信頼の証として、排出業者には安心の証として、それぞれ当制度を利用しましょう。
より良い環境、未来のために。