インタビュー企画第6弾『Voice Vol.6』は、視点を変え、普段から優良産廃処理業者を利用されている排出事業者から見る優良産廃処理業者認定制度について伺ってきました。
※取材はスタッフを含め全員マスク着用で行いましたが、撮影時のマスクを取って頂きました。
これまでは優良認定業者、つまり産廃を処理する側の声をお届けしましたが、今回は初の排出者側です。立場上、産廃業者のお客様となるわけですが、日本ホワイトファームさんへインタビューを申し込むと、快く受けて頂きました。普段、どのようにして産廃の処理を行っているのか。そしてどのような観点から処理業者に依頼しているのか。優良産廃処理業者認定制度についても伺ってみたいと思います。
今回インタビューにお答え頂くのは、日本ホワイトファーム株式会社の宮崎事業所所長、戸髙さんです。先ずは宮崎での事業の内容を伺いました。
「私たち日本ホワイトファームは、1981年に設立されたニッポンハムグループの企業で、鶏を生産し、処理・加工して鶏肉を製造する会社です。宮崎事業所の他、全国五つの拠点で鶏肉を製造しています。我々宮崎事業所では、現在、県内及び九州各県の契約農家さんから1日8万羽以上の鶏を出荷してます」
流石、日本の食卓を支える全国企業という規模の生産量で、事業の内容が視覚的に伝わった方が良いだろうと、会社の紹介動画も交えて丁寧に説明して頂きました。お話全体を通して、食品に対する安心・安全への配慮が徹底されているのがわかります。ただ、業界の外の人間からすると、鶏肉の生産の過程で排出される廃棄物とはいったい何なのか。すぐにはイメージ出来ませんでした。
「廃棄物といっても色々あるのですが、特に多いのは鶏糞です。こちらの事業所では、直営農場と委託農場併せて年間55,000トンの鶏糞が発生します。これらは川南町にある『みやざきバイオマスリサイクル株式会社』へ搬出します。この搬出で、産廃業者さんにお世話になってるんです」
鶏糞は堆肥に加工していたりしたそうですが、約20年前(平成15年)から発電原料にしているそうです。搬出の際は周辺への臭気の影響に配慮し、短時間での作業を心がけているとのこと。また、運搬の際は飛散防止のため、蓋をして運搬しているということでした。会社の規模が大きくなると、ちょっとしたことが社会に大きな影響を与えてしまうということでしょう。社会や環境への配慮も伺えます。