インタビュー企画第8弾。今回は高鍋町で事業を営む株式会社井上商店さんです。廃品回収から始められ、優良認定を受けるまでになった道のりを含め、どういった想いがあったのでしょう。
今回の井上商店さんのインタビューは、代表取締役の井上博功さんです。高鍋町でリサイクル事業を営まれている井上商店さんの事業内容と、異業種の経歴をお持ちの社長ご自身についても伺い、どういった視点でこの優良認定制度をご覧になっているのかお話を頂きました。
「井上商店は、先代が昭和32年に創業した鉄スクラップ、昔は廃品回収業ですね。戦後間もなく、リアカーを引いて物を集めていたわけです。産廃業と一口に言いましても、お金を頂いて物を処分する事業と、資源となる廃品を買い取り、再度利用できる様にした形でまた売るというリサイクル事業があるわけです。我々は後者が主体でして、始まりは申し上げたように金属ですね。事業が軌道に乗ってくると、色んなご要望を頂きます。断っていてはお客様は減ってしまうので、そういったご要望にお応えするうち、自動車リサイクル法や家電リサイクル法などが出来てきて、それに沿う様にやっていく中で、金属やプラスチックなど色んな物をリサイクル出来る施設が出来上がっていったんですよね」
リサイクル事業を主とされているため、役目を終えたものを再び資源の循環サイクルの中に戻すという意識が強い井上商店さん。優良認定制度に対する視点も、他の事業者さんとは少し違ったものになるとのこと。視点は違えど、持続的な環境を目指す姿勢は共通するようです。
「全てのものをリサイクルするということは難しいことですけど、 井上商店は現在、『ゼロエミッション』を掲げて今に至ります。ですので、この優良認定制度自体の認識もそうですが、『資源に還そう』という想いの、ウェイトの置き方も違ってくるんじゃないでしょうかね」